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2008年2月18日月曜日

エリザベス ゴールデン・エイジ

映画「エリザベス ゴールデンエイジ」を観てきた。字幕は戸田奈津子。
98年に公開された「エリザベス」の続きの話。前作は観てない。




英国女王エリザベス一世のお話なのだが、女王になるまでのいきさつは前作で語られており、本作は女王になったその後の話。
前作を観ていれば感情移入の度合いが違うのかも知れないが、ちょっと淡々としすぎ。
ドラマというより私小説的な雰囲気を感じた。

「一人の女であるよりも一国の王となる事を決意する。」と書けばカッコイイが、つまりはヒステリックなおばさんが「結婚しなくてもいいじゃん。」と開き直るまでのお話。、、、、、か?

しかし、ここまで伏線がない映画も珍しいかもしれない。
歴史物だけに、知ってる人は知ってるストーリーだからか?
でも少しは「なるほど」と膝を打つような展開が欲しかった。

クライマックスのスペイン船団との戦いも、逆転勝利が「えーーーーーーーそれだけで勝っちゃうの? えーーーーーーーーーー?」といった感じ。
男塾の最終回並に急すぎ展開に感じた。
つーか戦争中、主要登場人物はほとんど何もやってない印象なんだが。
側近の人とかは死ぬ程がんばって戦ってたのに。つーか死ぬけど。
ここら辺のノリはハリウッド的な盛り上がりとは全然真逆。フランス映画とか、そっち風の描き方かも。さらっと流すみたいな。

あと気になったのがカメラワーク。
やたらとクルクル回る。背景美術は綺麗なのでそれを魅せる動きはグッド。少しだけ意味ないクルクルだなとは思ったが。
薄暗いヨーロッパの雰囲気や光と影の印象的な使い方は巧い。ちと狙いすぎだろと思うシーンもあったが。

ちなみに監督のシェカールさんはインドの人だそうで、イギリスとは植民地にされた間柄。
へぇー。

結論:歴史を下調べしてから見に行くと、登場人物の関係が分かりやすくて面白いかも。
できなきゃパンフレット買って上映前に読め。水溜まりにマントの件が納得できるから。


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