STUDIO 4℃制作の Genius Party Beyond を観てきた。
公開記念のオールナイトイベントで、表題作以外にもこれまでに作られた PV 等のショートフィルムがたくさん同時上映。
プログラムは以下。
- TOHOシネマズマナーCM (feat.デトロイト・メタル・シティ)
- Genius Party Beyond
- GALA
- MOONDRIVE
- わんわ
- 陶人キット
- 次元爆弾
- トークショー第一部
- アニマトリックス STUDIO4℃セレクション
- トークショー第二部
- プレゼント抽選会
- GLAY PV「サバイバル」&メイキング
- Amazing Nuts!
- グローバルアストロライナー号
- GLASS EYE
- たとえ君が世界中の敵になっても
- Joe and Marilyn
- バットマンゴッサムナイト STUDIO4℃セレクション
- 俺たちのスゴい話
- 克服できない痛み
- 音響生命体ノイズマン
- ケン・イシイ PV「EXTRA」
- デジタルジュース セレクション
- 圭角
- チキン保険に加入ください
- table & fishman
- 次元ループ
- Deep Imagination ―創造する遺伝子たち―
- ダンペトリー教授の憂鬱
- End of the world
- COMEDY
- 彼岸
- ガラクタの町
- NIKE CMセレクション
- 誘惑の恐怖
- 天狗の恐怖
- たむらぱん「ゼロ」PV GeniusPartyBeyond Mix ver.
ショートフィルムばかりなので数が多い。しかも映像密度濃いので少々疲れる。(褒め言葉)
尺が短い分、観る方の想像力で補うような展開が多いので、ずっと脳ミソ回しっ放しって感じ。
でもこんなマニアックな作品なのに会場は満員だった。すごいなー。女性客がわりかし多かったのも驚き。
以下、Genius Party Beyond の各作品を観た印象。
GALA
MOONDRIVE一番手っぽく、勢いのある盛り上がりで〆る作品。音楽先行のPVのような印象。
神話風の世界設定で、お話も神話風の荒唐無稽ノリ。後のトークショーで監督がおっしゃっていたが、日本以外のアジア圏のテイストも感じられた。
初っ端からの勢いがオチまでに失われないのがイイ。だからこそ、あのオチで空気が静止する。
「これから始まる。」感が余韻となって残る。
わんわ全編ラフな作画とストーリーで進むコメディ作品。
しかし、ラフさを丁寧に突き詰めた絵作りは決して手抜きではない。と、思う。
全5作品の中でお話は一番分かり易い。
キャラ立ち具合も絶妙で、テンポもいい。
全体的にラジカルな関西系ギャグの香りがする。
陶人キット第一印象、これ、どうやって作ったんだろ。
幼児がクレヨンで書きなぐったような絵がものすごい。アニメしまくる。
「まんが日本昔ばなし」なんかにも、こんな作画のが偶にあるけど、コレは動かしっぷりがスゴイ。
こういうのはアニメでしか表現できないんじゃなかろうか。
でも子供の心象風景ってのはこんなんだろうなー、とも思う。そう考えると突き詰めすぎたリアリズムかもしれない。
次元爆弾ハードボイルドな雰囲気の「がさ入れ」物。
女の子がゼリービーンズを主食っぽく食べたり、ヌイグルミたくさん持っていたりする描写が、言葉を使わずに人間性を語っているようで良かった。何かに没頭している人間ぽい。
後、「陶」の姿を見たときフラクタル図形はすぐに連想できました。
トークショーで言われていた 『夢見るように眠りたい』 は本当にプレミア付いてた。
これは正直、どんな話かと考えると難しい。時系列も登場人物も特定不能な構成すぎる(何度も見返せば違う印象を持つかもしれないが、劇場では一回しか観られんワケで)
イメージの断片から何かを感じるのがイイのかもしれん。
自分が感じたのは、『敗北』や『挫折』、取り残された空虚感と大事な思い出。
大きな悲劇がやがて日常に取り込まれていく様。
て、言葉にすると支離滅裂だな。
ちょっと、もう一回観たくなってきた。
帰り際にはDMCの原画素材(タイミングシートとか)とかを1カット分貰えた。こういう素材を見るとワクワクする性質なので良かった。(抽選の台本も欲しかったなー)
しかし、本当に各監督が好き放題やっている映画なので、興業が成功するかは心配である。
後、映画と関係ないけど 前田監督の「ポニョへの悪口」も全開で聞きたかったな。
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